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ハンニバル ドラマシリーズがおもしろい (2人目のレクター博士)


元祖サイコパスとはこの人。
猟奇シーンが苦手な人はコレハパスで。

世界で最も有名なサイコパスといえばこの人、そうハンニバル・レクター博士です。
第64回アカデミー賞(1992年)の主要5部門を独占受賞した「羊たちの沈黙」からもう20年以上が経とうとしています。
羊たちの沈黙を見たことない人はぜひ観てください。極上のサスペンススリラーです。)

この映画で圧倒的存在感でレクター博士を演じたのはアンソニー・ホプキンス。007ジェームスボンドを作り上げたショーンコネリーよろしく、この人あってのハンニバル・レクター博士というわけです。

ハンニバル ドラマシリーズはひとことで表すとエログロサスペンススリラーとなっています。

このシリーズは

こんな人にオススメです。

ハンニバル・レクター博士とは


image:iMDb

「おはようクラリス

羊たちの沈黙における初登場シーンですが、厳重警備の監獄で通路を歩く学生捜査官クラリス(ジョディフォスター、若い!)へ他の囚人が性的な視線を向けキタナイことばで挑発するのに対し、レクター博士は背筋を伸ばし、不敵な笑みを浮かべてあくまで観察対象として能力の高い人間であろうクラリスを舐めるように見つめる。この視線でアカデミーは決定したに違いない、それぐらい背筋がゾクっとするシーンです。

犯罪心理学、プロファイラーという言葉が日本で一般化したのもこの作品の後ではないでしょうか。

レクター博士の人肉食(カニバリズム)はこのキャラクターの重要構成要素で、ストーリーの中で何度もそれを想起する描写があります(なのでこういうのがダメな人は見ないように)

ただレクター博士は人知を超えた知能と高尚な教養を最高レベルで体現するスーパーマンでもあり、ここがレクター信者を生み出すひとつの魅力でしょう。

このアンソニー・ホプキンスによって作られたレクター博士ですがハンニバルドラマシリーズでは2代目として北欧の至宝マッツ・ミケルセンが演じます。

マッツ・ミケルセンを私が初めて知ったのは007カジノロワイヤルのル・シッフル役で、この時も頭脳明晰で冷徹な悪役でした。

冷たい視線の奥にある知性と残虐性を瞳に怪しく醸し出す、完璧なキャスティングです。このドラマシリーズはレクターをマッツ・ミケルセンに決めた時点で成功です。

マッツは美しく気高く冷酷にそして時に獰猛にレクターを演じます。

冒頭エログロサスペンススリラーと評したエロとはこのマッツ・ミケルケセンの色気です。

ハンニバル ドラマシリーズ


image:iMDb
トマスハリスのレクターシリーズですが、現在映像化されているものを時系列に並べると下記のようになります。

  1. ハンニバル・ライジング
  2. ドラマ ハンニバルシーズン1
  3. ドラマ ハンニバルシーズン2
  4. ドラマ ハンニバルシーズン3
  5. レッド・ドラゴン
  6. 羊たちの沈黙
  7. ハンニバル

レッドドラゴンはドラマシリーズシーズン3の中で数話に渡って展開されますのでアンソニーホプキンス版とマッツ版と違いを楽しめます。

サブタイトル


image:iMDb

シリーズ1はフランス料理(アペリティフ、ポタージュ、ソルベなど)、シリーズ2は日本料理(懐石、蓋物、香の物など)、シリーズ3はイタリア料理(アンティパスト、プリマヴェーラ、ドルチェなど)のコース名がサブタイトルになっており、食に対する並々ならぬこだわりが現れています。

みどころ

エログロサスペンススリラーのグロの部分の紹介です。

死体アート

ドラマシリーズにおける猟奇シーンはまさに死体アートであり、不謹慎ながらも冷たい美しさを感じるものもあります。

死体のトーテムポール、死体の花、木と同一化している死体など、思わず目を背けたくなるものから、見たくないけど見てしまうものまで多種多様です。

イメージはいろんなものに抵触しそうなのでこちらに掲載はしませんが「ハンニバル 死体アート」をグーグルで画像検索すれば見れます。
覚悟してみて下さい。

料理シーン

クラシックミュージックにのせて一流料理人のごとく手際よく食材をさばき、盛り付けていく様子は食欲をそそられますが、ドラマの進行から想像すればあきらかに被害者の肉体の一部を調理していると想像させます。

仕上がった料理には寸分も人肉が使われているということはわからないように盛り付けられており、レクター博士に振舞われた料理を招かれたゲストは美味しそうに食すシーンが何度もあり、観ている側からはウワーっと目を覆いたくなるものです。

まとめ

海外ドラマはその昔Xファイルがいつまでたったても終わらないことで嫌気がさして敬遠していましたが、ハンニバルシリーズは3シリーズで完結していること、マッツミケルセンが出ていること、そしてなによりレクター博士の物語であることが視聴の大きな理由となりました。

冒頭にも書きましたがこのハンニバルドラマシリーズは

こんな人にオススメします。
そして条件として

  • 猟奇シーンに耐性のある方

をつけたしておきます。(重要)

決して子供と見るようなシロモノではないので心臓の弱い方を含め十分に注意してご覧ください。

ドラマとしては非常に完成度が高く、何度も見たいのですが視聴に体力を必要とするので今はそっとしています。また必ず視聴しますが…

このドラマシリーズを見てまた「羊たちの沈黙」や「レッドドラゴン」、「ハンニバル映画版」など観るとまた新鮮です。

最後までお読み頂きありがとうございます。
高貴な殺人鬼レクター博士の物語を皆さまもお楽しみください。


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