「腹が減っては戦はできぬ」は間違いだった!?
いきなりですが本書より引用
「一日3食が理想的である」という考え方には、確固たる裏付けはありません。
「空腹」こそ最強のクスリを読んで久々に食事と空腹について考えてみた。
どんな本?
著者は糖尿病の医師である青木厚氏。
糖質制限という言葉はここ数年クローズアップされて私たちの生活の中にも入り込んできています。
例えばブランパンや蒟蒻麺、糖質オフの宣伝文句を町中で見かけることができます。
なぜ人は糖質を制限しようとするのか?
人それぞれですが
1番大きな理由はダイエットでしょう。
もともと糖質制限は糖尿病の治療方法として発展してきたものです。
今日読んだ本はよくいえば簡単。悪くいえば少し具体的方法については情報不足な印象でした。
なぜ糖質制限がいいのか簡単に理解して、やる気を喚起するためにはサクッと読めるのでいいかもしれません。早い人なら30分ぐらいで読んでしまえると思います。
糖質について
ご存知三大栄養素のひとつ。あとの2つは脂質とタンパク質です。いろんな栄養指導の教科書には基本的にこの三大栄養素の摂取基準比率が厚生労働省より様々な試験の結果から示されています。
引用:厚生労働省HP
とはいいながら、こんな難しい基準はよほど几帳面かつ生活リズムが規則正しい人でないと実行できません。
まずムリ。
そして筆者はいいます
引用:厚生労働省HP
このカロリーの目安も運動不足が顕著な現代車かでは多すぎるのではとの見解。
歴史を紐解くと日本人については江戸時代までは一日2食だったとはこの手の書籍にはいつもある通り、一日3食になったのは近代になってから。
詳細、真実は別として食事回数が多くなったことが悪いことばかりではないと思いますがいったいどれだけ食べればいいのか?
10代と60代で必要カロリーや栄養が違うことは感覚的に理解できますが実際はどうなのでしょうか?
本書に食べた後に、あなたが眠気や疲れ、だるさを感じるのは、胃腸や肝臓が発している、疲れのサインかもしれないのです。とあります。
ここに大きなヒントがあります。
人間も動物なので体が不要と思えばなんらかの形でメッセージをくれます。
それに素直に従うことがポイントでしょう。
空腹の効果
内臓機能改善
免疫力アップ
血糖値改善
脂肪分解
細胞新生
といったもの
この本には証拠となる論文などの記載はなく、参考文献をあたることはできませんが以前紹介した本には医学論文などから導かれたある一定のルールがあることは立証されてきています。
メカニズム
この細胞のオートファジー機能を働かせようとするには16時間以上の空腹が必要とされており、体が飢餓状態に入ることで働きはじめるようです。
過去世界中の宗教で断食が修行の一環として行われていることも、感覚的に食事を絶つことが肉体的にも精神的にもメリットがあるとわかっていたのでしょう。
じゃあどうする?
睡眠時間+空腹時間で工夫しよう!
よくありそうな現代人のパターンでは
夕食が9時で夜12時に寝て6時に起きると空腹時間は9時間
朝を抜いて12時にご飯を食べると空腹は6時間で合計15時間
これでは1時間足りません…
夕食を8時にすれば16時間
もしくは
お昼ご飯を13時にすれば16時間が達成できそうです。
またこれに加えて週末に一日でも空腹時間を作ることでよりオートファジー機能をうまく使えるようです。
食事が大好きな人には苦行そのものですが、
半断食で得られるのは健康だけではありません。
まずは食費、1日3食から約半分になると考えればかなりの節約効果です。
そして時間、食事の準備から片付けまで含めると1食に1時間程度は平均してかかります。
健康、節約、時間の有効活用。
いいことばかりで節約したお金で食事はいつもより豪華にするのもひとつの楽しみでしょうか?
いいことづくめに思える断食ですが、成長期の子供や妊婦、病気の方などはお医者さんに十分相談しましょう。
空腹にはナッツをオススメ
その理由はこちらの記事に。