山とミニマリズム

mountain & minimalism

「いらないモノ」が教えてくれること レビュー

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散らかった部屋に隠されたメッセージを読み解く。海外の断捨離本。
日本も海外も要点は同じ。
いかにモノと対話して、その関係を終わらせるのか、言葉の違いはあれど悩みはどこにいても変わらないようです。。


・ガラクタが教えてくれるメッセージを受け取り、手放すことで新しい人生を手に入れよう。

はじめに

ケリーL.リチャードソン
Home - Kerri Richardson
アメリカボストン在住のライフスタイル・デザイナー。Amazonで検索しましたが著書はこちらのみとなっいます。(2019.1.21現在

内容をシンプルにお伝えすると米国版「断捨離」。言葉違えどやましたひでこ氏が提唱する断捨離のメッセージとほぼ同義だと思います。

この本については最小限の所有物まで突き詰めていくミニマリスト本ではなく、大量の物質からの解放を解く断捨離本となります。

ラクタとは


本書では2つのガラクタについて言及されています。

物質的ガラク:いわゆるいらないモノ
感情的ガラク:自分の考えを束縛してしまう感情

この2つについては下記の記述が参考になります。

ラクタとは塊の起こす癇癪である。
ラクタがたまる原因は整理整頓ができないからですが、そこには必ず感情的な要素が絡んでいます。
※1

ラクタとは塊(モノ)の怒りのメッセージであり、そこにそのモノがあるということは過去に自分でなんらかの感情のもとに取得にいたっています。

感情には様々なことが想定されます。人からのもらいもの、プレゼント、引き出物、衝動買いしたもの、趣味の道具、資格のための参考書などなど、伝えたいことはモノと感情はセットであるということだと思います。

自分の家にあるモノをひとつとってそれを手に入れた経緯やその時の感情を思い出すことは断捨離のワークショップにあります。

(癇癪は英語でtemperということですが、原著の単語が何かは知りたいところです。)

ラクタが伝えるメッセージ

よくありがちなガラクタ達が発するメッセージとして私がほほーと思ったモノのみ引用します。

クローゼット

知られたくない秘密が隠されている場所。クローゼットの奥にある洋服は、人生の中でも幸せで、健康だった時代、またはかつて、自分の趣味や目標だったものを反映するガラクタです。
※1


着られなくなった高い服が最も難敵です。高価な皮製品などはなかなか捨てるのに勇気がいります。
これは自分の経験ですが1番高いいらないモノを処分できるとそれより安買ったものは次々と整理できてしまいました。

かなり精神力を使いますが捨てられずにいる高価なモノを捨てるのに最初の時間を使ってみるのもいいかもしれません。

ダメなら次に高いいらないモノをやってみるのもいいかも。

毎日、次から次へと仕事に飛び回っていませんか?カレンダーの予定がぎっしりと詰まっていませんか?
自動車の中のガラクタは、現在、あなたには休憩時間が必要なのだということを告げているかもしれません。
※1

これは営業カバンにも言えるかもしれないですね。とにかく資料がどこに入っているのかわからない。期限切れの資料なんかも次々に出てくるカバンは要注意です。

仕事の前に仕事量を適切に把握することから仕事を始めましょう。カバンの整理だって立派な仕事です。

できる人のカバンはいつだってキレイ。なぜなら優先順位がしっかりついて必要な資料に迷いがないからです。

屋根裏部屋

ラクタたちの墓場と呼んでいます。この場所に置いてある多くのモノは、過去と強く結びついており、あなたの成長を妨げています。
※1

日本ではあまりないかもしれませんが、屋外の倉庫や床下収納なんかがこれにあたると思います。

過去と結びついていると本書にありますが、私にも心当たりがあるのですが、それは実家の自分の部屋です。これこそまさに過去の自分そのものです。

普段は見えていないので気に留めていませんが、きっと頭の片隅にひっそり滞留してメッセージを送っているのかもしれません。

余分な体重。太り過ぎは、他人からの重圧、つらい人間関係、不快な心の声などのストレスが原因で起こります。傷つきやすい自分を守るため、自分を目に見えない透明人間のような存在として感じるために、食べてしまうのです。
つまりあなたは食べ物を詰め込むことで感情を抑えようとしているのです。
※1

まさにその通りで、現代病(高血圧、脂質異常、糖尿病など)は別名生活習慣病とも呼ばれ特に肥満はそれらを引き起こす大きな原因になり得ます、鬱などの精神疾患然りです。

部屋を片付けることで体重が減ることは多くの方が体験しているので、この際片付けや断捨離をダイエット目的でもやる価値もありです。

人間関係

消去的な人、いつも不平を言う人、悲観的な人。このような人と付き合っているとするなら、関係を、考え直さなくてはなりません。
なぜなら、あなたの心のエネルギーを吸い取られてしまうからです。彼らはまさしく生気を吸い取るバンパイア(吸血鬼)です
※1

これはすごく難しいですね、一番力が必要だと思います。まずどうにもできない人間関係もあります。家族や仕事関係などの人間関係は自分の力ではどうにもならないことが多いでしょう。

できないことに目を向けてもしょうがありませんので、極力接触回数を減らすなど別の方法で対処を考えましょう。

家族と思い出の品

家族の思い出の品は、期待、義務、記憶、喜び、悲しみ、後悔といった多くの思い出と結びついている場合が多いものです。
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亡くなったひとの形見や子供の作品などがこれにあたります。これらのモノは使う、使わないことに価値観を置いていないので判断が難しいと思います。

オススメは写真に撮ったり、ある一部分だけを残して処分するなどの方法が考えられます。

思い出は自身の中にしっかり残っていると理解することも大切だと思います。

決して軽んじるわけではなく、しっかりと役割を果たしたことに感謝しながらお別れしましょう。

ラクタと向き合うために

非現実的な期待

自由時間がたくさんありさえすれば片付けられると感じているとするなら、その考え方自体がガラクタの処理を妨げる原因になっています。
実はガラクタを片付けることに喜びと興奮を感じられるようにするためには、その作業に取り掛かる必要があります。
※1

この一文が今回ビビッときました。時間があればできるというのは嘘で、考え方を変えて行動に移さないといつまでも状況は変わりません。

例え引き出しひとつであっても行動起こすこと、とにかく始めること!

線引き

自分が本当に求めていることや、自分にとって最も役立つことだけを行うことによって、自信が生まれます。それが「自分のことをまず優先する」と、神に誓うことになるのです。
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線引きとは価値観の再確認!
人間関係の整理には多大な労力を要することは先程もお伝えしましたが、自分が何をやりたいか、何をしなければならないかが明確であれば漫然と参加する飲み会や少しの頼まれ仕事も理由をつけて断ることができるようになります。

断る勇気について書かれた本は他にもありますが、断っても人間関係は変わらないということを体験することが必要です。

断りやすいことから断ってみるというのはいかがでしょう。

たぶん皆さんも体験的に、誘われたり、頼まれたりしたその瞬間にこれは自分じゃなくてもいいと頭でわかっているはずです。

その瞬間の気持ちに素直になってあらかじめ断り文句を考えておいてさっと断りましょう。

・その日は家族と予定があって
・(普段やっているスポーツがあれば)大会に出るためにトレーニングがあります
・昨日あまり寝れなくて体調が良くないので
などなど

別にそれが本当のことでなくても、やんわりと断ることは人間関係をスムーズにする潤滑油と思えばいいと思います。

古い信念

信念とは自分の人生の指針にしている規則のことです。しかし、それははるか昔に同意した規則で、おそらくもうそんなことを決めたこと自体すでに忘れていることでしょう。それにもかかわらず、自分の生活の一部となっているので、この規則に注意を払わずとも、無意識に従っているのです。
※1

これらをブラッシュアップし、刷新するため新しい行動をおこす勇気が必要となります!

ラクタと決着をつけよう


小さな一歩から始め、継続する。
例えば

・お下がりはお断りする
・いらないモノは手に取ったりしない
・量より質を選ぶ
・郵便物を分類する
・すでに所有しているものを削減する
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このあたりは本人のハードルの低いところから始めるといいです。
断るのが苦手な人もいるかと思います。
郵便物は正直ほとんどがいらないDMなので普段から溜め込まないように心がけ。
ディノスのカタログとかもネットで見れるので、読んで視覚に入れると物欲が湧いてきてしまう人は開封せずにポイでもいいです。

まだまだモノを減らす段階の人はまずは増やさないことを強く意識した方が賢明だと思います。

モノの捨て始めの頃はひとつひとつ選別するのに大きな労力と精神力を必要とします。断捨離エンジンがかかってモノの整理が落ち着くまではまずは増やさないことを意識した方がうまくいくでしょう。

最後に

究極はこの言葉に集約されています。極端なメッセージかもしれませんがこれが一番シンプルな言葉です。

・もし好きではなく、必要もなく、使っていないなら、それはガラクタである。
・他人にノーと言うのは、自分にイエスと言っているのと同じです。
※1


断捨離は中毒性があると思います。やましたひでこ氏もどこかでお話ししていたと思いますが、目的と手段がごっちゃになって、モノを捨てる、減らす快感にとらわれてしまう経験をするでしょう。

断捨離をしながら本当に必要なものが出すメッセージや、ガラクタが出すメッセージを少しでも頭で整理しながらやることで次にモノを得る時の価値基準ができあがります。

本書ではそのためのワークショップが盛り込まれており、自分の考えを整理するのに役立つページもあります。

過去に断捨離を諦めてしまった人、まだまだ道半ばの人は言葉を変えて断捨離メソッドを読み直すことでまたモチベーションが上がります。

心当たりのある方は読んでみて下さい。

引用※1:「いらないモノ」が教えてくれること


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病気になったら病院に行くのと同じで、清掃業者は汚部屋の良き医者かもしれません。





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