掃除が嫌いな人に読んでもらいたい。
はじめに
掃除は楽しくできていますか?
日本には道とつくものがたくさんあります、剣道、柔道、茶道、華道など文武に渡りその道の達人となるためには日々精進することが必要です。
今回テーマに取り上げたのは掃除道。
生活の中で何気なく、気にとめることなく行なっているこの掃除の道を極めようではありませんか。
どうせほぼ毎日、死ぬまでやることがわかっているのだから、少しでも掃除を楽しく、意味のあるものになればやる気も起こるってもんです、はい。
ではどうぞ。
掃除道入門 松本紹圭 著
今回のテーマを取り上げるキッカケとなった本です。
松本紹圭さんというお坊さんによる掃除とはについて書かれた本になります。
まずは掃除道についてですが、断捨離や片付け、掃除の本をたくさん読んだことのある人はまず鍵山秀三郎さんの掃除道 (PHP文庫)が思い浮かぶのではないでしょうか。
こちらはイエローハット創始者の鍵山社長という経営者による掃除道の本になるので読み比べるのもおもしろいです。
掃除の教え
書籍からビビっときた箇所を少し
第二章:日々の掃除よりミニマリストに響くフレーズを
ものを減らす
・基本的に、ものを持たない
・良いものしか周りに置かない
・捨てるものはない
このような目次が並んでいます。
どうですか、ほぼ断捨離と同じ考え方ですよね
断捨離はやましたひでこさんがヨガの考えをベースに考案されたものですが、仏教においてもその考え方は同じだということですね。
さらにこの本には掃除をすることそのものに集中することが重要とあります。「いまここにある(目の前の今に集中する)」ということです。掃除は動禅でありそれに集中することで雑念を排除できるということになります。
さらに日本の〇〇道ではそれぞれが極めようとする技の違いはありますが、根底にはその鍛錬の過程で人格形成や礼儀作法などを身につけていくことが重要とされています。
掃除道においても礼儀作法を意識して、掃除技を極めていきましょう。
無一物中無尽蔵
さらにものを減らすの項にてこの無一物中無尽蔵という禅の言葉が紹介されています。初めて聞いたので少し調べてみました。
→参考元:禅語に親しむ
これまで得たモノ(これは物体だけでなく、地位や名誉も含まれます)へ執着しなければ、そこには無限の世界が広がってくるという意味があるそうです。
意識せずに生活しているとモノはどんどん増えていきます。一度手にしたモノには執着心が生まれます。それを捨てるのではなく手放すことが時に必要でしょう。
捨てるという言葉に抵抗がある人もいるかも知れないので、そこは手放すという言葉をあてがうことでなにかこうマイルドになるような気もします。
禅というのは私たち日本人に心地よい教えとしてすんなり受け入れらる言葉でその真理を伝えてくれます。勉強になりました。
棕櫚の箒
それでは掃除するぞという気になった人に箒のススメ。
最近はダイソンをはじめサイクロン掃除機や、ルンバに代表されるロボット掃除機が活躍する時代です。
だがしかし断然に棕櫚の箒をオススメしたい。
上記の本にも掃き掃除を五感を総動員していまここを感じる環境が掃き掃除には整っていると紹介されています。そのために使うのが棕櫚の箒です。
棕櫚とはいわゆるヤシの木
日本で棕櫚箒の産地として有名なのは和歌山県のようです。棕櫚箒を検索すると山本勝之助商店や高田耕造商店などがヒットします。
いずれもも和歌山で創業し棕櫚箒を制作している会社です。他には棕櫚箒制作舎というそのままの名前の会社も和歌山県にあります。
棕櫚箒制作舎の記事によると和歌山県は確かに過去棕櫚の産地だったようですが需要減少で現在は衰退しており、原材料として使われているのは輸入物になっているようです。
とはいえ過去から棕櫚箒を脈々と作ってきた、棕櫚箒制作のプロフェッショナルな人がいまも和歌山でそれを作っています。
そんな棕櫚箒はAMAZONで検索してみると安いものは室内用 棕櫚(しゅろ)ほうき 5玉2000円前後から購入可能です。
しかし和歌山県で制作されたいわゆる高級?棕櫚箒は5玉手箒で比較すると最も高いものは10000円になります。
私は6年前に山本勝之助商店の5玉手箒を購入して日々掃除をしていますが今でも現役バリバリです。